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「渋谷はこう撮ると面白い」プロに学ぶ渋谷新聞写真部Vol.2

Daisuke Kumakiri

Daisuke Kumakiri

渋谷新聞写真部第2回
第1回はこちら。

この写真、渋谷のとある雑貨屋さんの店頭なのですが、

お祭り屋台に飾られた、綿菓子やお面のような楽しさを感じませんか?

こちらの写真、プロカメラマンの熊切先生が何気なく店頭に陳列されたカラフルな靴下を撮影したもの。
※何気なくというのは、はたから見てそう感じただけで、先生は狙って撮っています(笑)

筆者がこの写真から感じたことは、渋谷におけるインバウンド需要。

この写真の靴下デザイン、あまり日本人が好んで履きそうなものには見えません。

富士山や歌舞伎など、訪日外国人がお土産に買っていきそうなデザイン。

和を感じさせるデザインのお土産は、昔からTシャツや手ぬぐいに多く見られてきました。

ただそうしたデザイン雑貨は京都や浅草に多く、渋谷にはあまり縁がなかったように思います。

つまり、渋谷に多くの外国人観光客が増えたことにより、こうした和柄デザインの手軽な

ファッションアイテムの需要が渋谷において伸びてきたのでは。

そんな時代の流れを感じさせる1枚だと思います。

さらに、普通に撮ると商品画像になるのですが、アートフィルター「ウォーターカラー」
(※オリンパスのカメラ機材依存の機能)

で撮影し、お祭りっぽい雰囲気を出すことで、外国人観光客がわさわさと渋谷のストリートを

ショッピングしている楽しさが伝わってくるようにも思いました。

写真表現って深い、面白い。

それでは今回もスタート!

「渋谷はこう撮ると面白い」第2回目のテーマは、

「オブジェ」と「広告」

早速はじまりましたが、

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熊切せんせーーーーーい

いきなり、道端のセクシーなマネキンさんを撮り始めました(笑)

テーマの「オブジェ」とはこちらのマネキンさんでしょうか。

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藤原さんまでーーーー!

 

パシャ!

「見」 Nozomi Fujiwara

「見」 Nozomi Fujiwara

「オブジェ」

街中にある、普段気にも留めないオブジェを被写体にすることで、面白い渋谷の街を撮る方法。

この写真から感じることは、渋谷の街だけでなく、マネキンの姿も進化していること。

マネキンが、日々人々のファッションやメイクを眺め自分も変化していくような。

十数年前にはガングロのマネキンがここに立っていたのかもしれない。

このマネキンは、今の渋谷の”かわいい”の感覚を体現しているよう。

もしかしたら、
毎年渋谷のマネキンを撮り続けて行くだけで、時代で変わる流行やセンスがコレクションできるかもしれない。

一方、熊切先生が捉えたものは、

パシャ!

Daisuke Kumakiri

Daisuke Kumakiri

マネキンに生命を感じる一枚

リアルな造りをしているマネキンだからなのか、3人のマネキンが接客をしているように見える。

また、近い将来アンドロイドロボットが接客をするようになったとしたらこんな風景かもしれない。

渋谷ならそういったことが起こっても不思議ではない。

この「オブジェ」、ただ面白い被写体を探すだけではなさそうだ、
例えば、
IMG_5778
こんな風に、キレイに撮るだけでは「リアルなマネキンだな」だけで終わってしまう。
※実際に店頭を撮影される場合は、お店の方に「撮っていいですか?」と聞きましょう。

あえて、背景に街並みや人を組み合わせることで、何かストーリーが生まれる気がする。

ストーリーとか考え出すと難しいようだけれど、

「オブジェ」+「その場にある有機的なもの」

といった感じだろうか。

しばらく歩いていると、熊切先生の被写体レーダーに反応が!

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熊切先生
お、あれは面白い!

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これは!? 失礼ながら全く気にも留めたことの無い銅像。

西武百貨店の入り口で見つけた新たなるオブジェ「牧神」さん。

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熊切先生
うんうん!なるほど

渋谷新聞
熊切先生、この銅像の何がいいんですか?

IMG_5766_590
熊切先生
足がいいね。

藤原さん&渋谷新聞
(゚ロ゚;)え!?

パシャッ!

Daisuke Kumakiri

Daisuke Kumakiri

「オブジェの足」+「人の足」

銅像の足があることで、通行人の足に注目がいく。

足から足へと視線が移っていく。

しかも、他の角度から見る銅像は立ち止まって見えるが、この写真、歩いているように見える。

だから見る側の視線が奥の足へと誘導されるような気がする。

写真にリズムが生まれる、面白く深い。

そして渋谷新聞も感じました。

この銅像、いい足してるね。

足フェチの方は、西武百貨店へどうぞ。

そして、続いてのテーマ「広告」へ。

こちらも「オブジェ」と考え方は同じ。

街中にあるポスターなどの広告物と、人や風景などの有機的なものを組み合わせることで
ストーリーや面白い効果を生み出すことができるとのこと。

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屋外広告ポスターを探し歩いていると、

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発見したようです!

パシャッ!

「恋」 Nozomi Fujiwara

「恋」 Nozomi Fujiwara

(//∇//(//∇//)キュン!

面白い!

渋谷でドキドキ初デート。

二人の気持ちは、はちきれんばかりの大きなハート。

女の子
「映画素敵だったね」

男の子
「うん(君の方がもっと素敵だよ)」

恋をするなら、スペイン坂!

渋谷で奏でるハート・オブ・サンデー!

もしかして、TOKYO FMはこんな写真が撮られることを想定していたのでしょうか?!

普段うるさいなと思いがちな広告ポスターが、渋谷の街では恋の舞台演出に早変わり。

TOKYO FMさん、もしくはParcoさん、ここの広告枠を恋の撮影スポットシリーズで展開していきませんか?

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「渋谷はこう撮ると面白い」プロに学ぶ渋谷新聞写真部Vol.2
いかがでしたでしょうか?

今回はめきめきカメラの腕をあげている藤原さんより感想をいただきました。


 

渋谷は人や物で溢れかえって漠然と混沌としているイメージがありました。

レンズを通していつもと違う視点から見る渋谷。

一つ一つ切り取ってみると、それぞれにドラマがあるんだな、と実感しました。

アイディア次第で何気ない街並みも全て面白くできるから写真て不思議。

渋谷という街は本当にクリエイティブで面白い被写体の宝庫だなって思いました。

 


 

今回学んだ「オブジェ」と「広告」は、一緒に写る人々や、その瞬間の背景と組み合わされることで

面白いストーリーが生まれてきます。

ということは、一瞬一瞬、新しいストーリーが生み出されている感覚がしませんか?

是非、みなさん。

渋谷の街で面白いストーリーを撮っていきましょう!

 

つづく。

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<取材協力>
熊切大輔先生
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