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【実録】渋谷ハロウィンをキレイにした人々とZeebra氏とキンコン西野氏。

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渋谷ハロウィン

昨年2014年から、多くの仮装した人々が渋谷に集まるようになり、スクランブル交差点は年末カウントダウン、サッカー日本代表戦に次ぐ3つ目の聖地となった。

昨年との比較で渋谷新聞が感じた一番大きな変化、それは

ハロウィン翌朝、予想外に街がキレイだった

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もう少し時間を巻き戻してみよう。

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渋谷新聞は、夜から朝にかけて渋谷の街をキレイにした人々を追いかけた。

しかし、さすがは渋谷。多様な人々がいた。

はっきり言って、ほんの一部の方々にしか出会えていないが、紹介していこう。

こんな方々でした。

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夕方からゴミを拾いながら仮装行列を楽しむ人たち。

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いっぱい楽しんだから、とゴミ拾いをはじめる人。

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終電後は、仮装者のゴミ拾いがちらほら始まり。

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その流れは広がっていった。

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AM3時あたりからその流れは加速し、

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集団でのゴミ拾いが増えていった。

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カフェ従業員の方は、夜間定期的に近所を掃除していた。

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AM4時になると、渋谷区が掃除道具貸し出しを始めたため、NPOなどの有志が一斉に街に。

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個人の方にも掃除道具の貸し出しが行われた。

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地元商店街の方々。

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始発手前の頃には、至る所でゴミ拾いが。

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会社の仲間10人とこのために来ました、という仮装者以外の方々も。

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NPOの方々は普段やり慣れているため、目の付け所がすごい。

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渋谷でゴミ拾いといえば、やはりGreen bird、彼の名は康(こう)さん。
Green birdはこの日80人が集まったとか。

以前、渋谷新聞の記事でも登場。

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東急百貨店の方々。地元企業の有志がかなりいた様子。

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もちろん、清掃業者さんも。通常の日曜とは異なる特別編成で。

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AM6時、渋谷ハロウィンゴーストバスターズ500人が集結。

5時半時点で街なかのゴミが結構少ないですよと西野氏に話したところ、

西野氏
「まじすか?それめっちゃ最高ですやん!」

彼曰く、渋谷ハロウィンゴーストバスターズがきっかけでアンチ西野がゴミを事前に拾ってしまうという流れが起きたことも嬉しいとのこと。

以前のキングコング西野氏インタビューはこちら。

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集めたゴミでアートオブジェを作る!拾ったゴミの分別過程で素材を探し出す。

有名人が音頭をとって注目と人を集め、結果街がキレイになる取組も面白い。

そんな中、

ある有名アーティストが、ひそかにゴミ拾いを行っていた。

それがこの方、
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Zeebra(ジブラ)さん

彼は、クラブカルチャーを守る会(Club and Club Cluture Conference 略称:C4)

の代表を務めている。

その活動理念や内容はC4のホームページをご覧になってください。

C4は、渋谷にあるクラブ事業者団体・SEA(渋谷エンターテイメント事業者会)と

協働し、クラブが集中するエリア周辺の環境を守る活動の一環として2年半前から

ゴミ拾いをはじめとした様々な地域活動を行ってきているという。

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SEAはハロウィンに限らず、毎週日曜の朝に清掃活動を行っているとのこと。
今回も特に告知をしたり、参加者を募ったりすることなく通常通りに活動していた。

それだけに手慣れたもの、
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after

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円山町クラブ街周辺のゴミが続々と集まり、

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すっかりキレイに。

昨年のハロウィン翌日にも、彼らの活動は行われていたという。

以上が、渋谷新聞が一晩追いかけた、渋谷の街をキレイにした人々。

しかし朝のキレイな街を見る限りでは、今回紹介した方々は

ごく一部の方々

だと思われる。

世の中のメディアやSNSでは、

「今年も渋谷のゴミはすごかった」

「大人なんだから、楽しむならゴミは持ち帰れよ」

「ハロウィン経済効果の犠牲」

はたまた小さい子供がゴミ拾いボランティアをやっている写真を見て、

「日本のハロウィンは大人が汚し、子供がキレイにするイベント」

などと揶揄されていた。

どんな意見もそれはそれで正しさがあるものの、何か違和感を感じる。

そんな違和感に対して、Zeebraさんはこう語ってくれた。

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大切なのは業界内に自浄作用があるかどうか

基本的に、さわいだり楽しんだりすることは人々にとって必要だし良いこと。

そして、みんなが集まって楽しい時には、ゴミはでてしまう。

そもそも楽しいことがいっぱいあるクラブの周辺にゴミがでてしまうことはしょうがないと思っている。

その時、クラブ業界に自浄作用があるかどうかがポイントになってくる。

クラブを運営する人同士が、自分たちのことばかりを考えていたら、環境の問題は解決しないどころか悪化してしまう。

C4は、そうしたクラブ業界が一つになり、自浄作用を作ろうとしている。

そしてそれは誰がやるか。

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C4の中心は、若いころクラブで遊び、今も仕事として業界に関わっている30代~40代が中心メンバー。

俺たちみたいに年をとった上の連中が街をキレイにする自浄システムを作っていけばいいと思っている。

若いころは俺も街を汚してしまっていた側だったし、みんな全員がやる必要はないとも思っている。

だから、若い人たちに掃除をさせようとは全く思っていないです。

むしろ、

若い人たちはゴミを出してもいいよ、俺たちが片づけるから

と思ってやっています。

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そして、いつか若いやつが年をとった時、

「そういえば、ジブさんゴミ拾ってたよな」

って思いだして誰かが同じことをやってくれればそれでいい。

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Zeebraさんの話を聞いて、2つのことを感じた。

1つ目は、ハロウィンにはハロウィン業界という分かりやすいくくりはないものの、特に今年は渋谷ハロウィンに関わる人々の中に、街をキレイにする自浄作用が生まれていたのではないかということ。

2つ目は、ハロウィンに関わる全ての人に「ゴミを出すな、持ち帰れ」と一括りに語ることでは解決ならない。ある意味街を汚してしまう人々と、街をキレイにする人々の両者が存在することを肯定的に捉える必要があるのではないかということ。

日常的なゴミ問題は別として、こうした楽しく局所的なイベントに関しては、2つ目の視点がありうるのかもしれないと感じた。

つまり、「参加者」だけでなく「商業事業者」「行政」、さらには例えば「コンビニ業界」、「アルコールメーカー業界」単位で、自浄作用について考える事も必要なのではないか。

11月1日の渋谷の朝は予想以上にキレイだった。

しかし夜中から朝方までのゴミ状況は昨年以上にひどいものであり、ゴミを拾ってくれた方々がいなければ渋谷ハロウィンの翌朝がこんなにキレイになっていなかったのも事実。

Zeebraさんは、本質的に公共の場における自分のゴミは自分でコントロールしなければならないと言いつつも、業界の自浄システムがそれを補完することも必要だと話してくれた。

来年は、参加者の善意だけに頼ってはいられなくなるかもしれない。

だからと言って、渋谷区がハロウィンを規制してしまっては元も子もない。

ふと思った。

渋谷ハロウィンは、年に一度、街の社会問題についてみんなが真剣に考える大きなきっかけでもあると。

一年後のハロウィンに向けて、異論反論交えてもっと議論が活発になればと感じた。

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<取材協力>
クラブとクラブカルチャーを守る会
http://clubccc.org/

TOKTO DESIGN WEEK 2015
http://tokyodesignweek.jp/2015/tokyo/

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