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渋谷を楽しくキレイにするNPO「グリーンバード」をイケメンリポート!

渋谷ってごみごみしていませんか?

よく人と話していると「渋谷ってごみごみしていて」という言葉が会話に出てくることが多いです。
”ごみごみする”というコトバは、
人や物が無秩序にたくさんあって雑然としているさま。 「 -した町」(三省堂WEBより引用)
とのこと。
確かに、渋谷を言い当てているコトバ、ごみごみ。
個人的には、ごみごみした街はとても魅力的だと思っています。
ごみごみした状態を魅力的に保てている街には、無秩序ではない”らしさ”があるようにも思えますし。

 

一方、この”ごみごみした街渋谷”という話しコトバには”ゴミの多い街渋谷”をイメージさせるといいますか、そういった意味も含んで使われることも多いように感じます。
「渋谷ってごみごみしてるじゃん、特に終電間際とか人が多くて通りとかゴミだらけだよね」

こんな感じ。

 

渋谷新聞としては、渋谷のごみごみは魅力に感じるものの、ゴミゴミはいただけないと思っています。
渋谷がゴミゴミかどうか、少し調べてみようか。

 

まずは、渋谷のゴミ探し。

 

そこで、渋谷区で2003年からゴミ拾いのボランティア活動を行っている、グリーンバードさんの活動に参加してみました。

NPOグリーンバードは、人々に「街を汚すことはカッコ悪いことだ。」という気持ちを持ってもらうためにゴミ掃除を行っている団体。誰でも参加できて予約も問い合わせもいらない。ホームページで集合場所と時間を調べたら、あとはそこに手ぶらでいくだけ。

 

そして今回、渋谷新聞がこうした渋谷のゴミ問題を考えていくことに賛同してくれた協力者が現れてくれました!
タレント事務所の舞夢プロさんです。


どんな協力かといいますと、所属タレントさんが現地体験リポートをやってくれるということに!
ソーシャルグッドな活動のためなら、ということで積極的に力を貸してくださいました。

 

とある夏の日差しを感じる土曜日。
グリーンバードのホームページを見ると、10時半に渋谷ハチ公前に集合とのこと。


タレントさんと合流。空気が一気に爽やかに。


吉川一勝です!よろしくお願いします!

 

13年間、野球で鍛え上げられた肉体が自慢の吉川さん。
約1か月前、故郷の奈良県を離れ、役者としてさらに大きく成長するために上京し活動中。
現在、渋谷で飲食店2軒のアルバイトをやりながら夢に向かっているそうです。
さて、そろそろ予定時刻10時半、

それらしき人たちはいない・・・

吉川さん
もしかして、後ろの方々では?

渋谷新聞
あ!ハチ公ばかりみていました。


いっぱい集まってる


集合するとまずユニフォームを配ってくれます

渋谷新聞
吉川さん、我々も着替えましょう!

 

吉川さん
はい、暑くなりそうなのでシャツを脱ぎますね。


ユニフォームと軍手とトングと筋肉!

 

準備ばっちり!実はちょっと不安だったのですが、本当に手ぶらで集合場所に来るだけで誰でも参加できる。

このシステム少し感動しました。
一通り道具が行き届いたところで、リーダーの方から説明が始まりました。


高橋さん(左)と前川さん(中)

 

渋谷でのゴミ拾い活動は月に3回あり、この日は”渋谷学生チーム”である前川さんたちがリーダーを務めてくれることに。今からどのくらいの時間活動するのか、ゴミの分別の注意点など、とてもわかりやすく説明してもらいました。

 

グリーンバードスタッフ
では、始める前に記念撮影しましょう!並んでください!


まさかの集合写真!
想像していた雰囲気と全く違う。
若い方も多く、女性も多い、イケメン吉川さんも馴染んでいる。


いよいよ街へ!


まるでスポーツチームが歩いているようでオシャレ


基本、歩道のゴミを拾っていきます。


脇道にはペットボトルも。


東急本店向かいの喫煙スペース。失礼します!


喫煙スペースの周りはタバコの吸い殻と空き箱だらけ。

 

ゴミ箱があるからゴミが増える

 

そんな議論があって、いつからか街中や公園からゴミ箱が減りました。
喫煙所が無くなれば、たばこのゴミは無くなるのか?

 

答えは出ませんが、こうしてゴミについて考えることで、街を見る目が変わる気がします。


駐車場にも割とゴミが多い。心情的に捨てやすいスポットなのかも。


悲しいかな人目につかない茂みは、ゴミの宝庫
こうして街を歩きながら、ただひたすらゴミ拾いを黙々としているように見えるかもしれませんが、実際は、


和気あいあい。


SNS用に記念撮影したり、


「いつか子どもと一緒にゴミ拾いをしたいから、今は見せることをやっているんです」と話す方も。

 

グリーンバードの半分は、楽しさでできている。

 

中には「ゴミ拾いは宝探し」と楽しそうに語る、

ひろさん、通称”職人”と呼ばれている方

 

職人ひろさんは、5~6年前からグリーンバードに参加されている方で、常に参加者の中で一番ゴミを集めるのが得意だそう。
一番見た目で目立っていたのが、

康(こう)さん、生粋のヴェルディファン。

 

 

康さんは、その昔ヴェルディとグリーンバードがコラボしたときから参加されていて、コラボが終わった後もヴェルディサポーターとして個人的に魂を引き継いでいるそう。


あ、こんなところにボルダリング施設が!街歩きの発見も楽しい。
約30~40分かけて、終点宮下公園に。


吉川さん、職人ひろさんに肩を並べる活躍


全員のゴミを集めると、発見も多い
 
 
「パプリカとズッキーニが落ちてたよ」
「コンビニサラダにはいっているやつじゃない?」
「食べようとしてこぼしたのかな?」
 
 
ゴミじゃないものがゴミになる瞬間に思いをはせるひと時


最後まで楽しく

 

 

渋谷新聞
吉川さん、お疲れ様でした!
まずは率直な感想を聞かせてください。

 

吉川さん
はい、とてもいい経験をさせてもらえたというのが率直な感想です。
僕はもともと野球一筋で、部活動の一環として学校周辺のゴミ拾い活動はよくやっていたんです。
でも、都会の代表ともいえる渋谷の街中で、しかもその日集まった人同士で協力し合うゴミ拾いは初めてですので、色々と気づかされることが多かったです。

 

渋谷新聞
どんな気づきがありましたか?

 

吉川さん
大きく2つです。

1つ目は、参加人数が思ったよりかなり多く、幅広い世代の方々が多かったということです。
予想していた参加人数は4~5人でした。しかも、何か共通する傾向のある方々が集まると思っていました。実際には、本当に多様な方々が、それぞれの動機を持って参加されている。単純にびっくりしましたし、面白いと感じました。

 

渋谷新聞
それは私も思いました。それだけに、ハチ公前に集合したときも誰が参加者か全くわかりませんでした。

もう一つは?


イメージしていたよりも、渋谷の街はキレイでした。

渋谷でアルバイトをやっていて、帰りが終電近くになることもあるのですが、歩道のゴミって本当に目立つし多いと感じていました。ところが、今日ゴミ拾いをしてみたら意外に少ない。はじめはゴミを見つけるのが難しいくらいでした。きっと、夜中から朝にかけて一気にキレイにしている方々がいらっしゃると思うのですが、一晩でここまでキレイになっていることは驚きでした。
 
 

渋谷新聞
そうですね、路地裏や駐車場、茂みの中といった人目に付きにくい場所以外はとてもキレイでした。
どういう人たちが関わっているのか、今後知っていきたいと私も思いました。
今後、渋谷のゴミ問題に関して何か感じ始めていることはありますか?
 
 

吉川さん
日常の意識が変わる感じがしています。さすがに細かいタバコの吸い殻までは無理ですが、大きくて目立つペットボトルやコンビニの袋など、気づいたら拾ってゴミ箱に捨てることくらいはやろうと思いました。今、渋谷で働いていますので、お店と駅の間だけでも意識していけたらと考えています。
こんな話をしていながら周りを見渡すと、解散したにも関わらず参加者たち同士で話が盛り上がっている様子。

すると、突然!


フレー!

フレー!

マ・エ・カ・ワ!
渋谷学生チームの前川さんにエールが。


法政大学応援団の本間さん。彼も参加者の一人。
実際に参加してみて渋谷新聞が実感したことは、グリーンバードの活動は楽しいから人が集まるということ。
ソーシャルグッドって”社会にとっていい”って意味だけど、グリーンバードはさらに”人と人がつながるからいい”。


こうして、ゴミ拾いの活動が面白く記憶に残れば残るほど、日常のゴミへの意識や、それを体験した渋谷の街への意識は強くなる。

※写真は、本間さんのカラーのフックをはめてあげている吉川さん。

 

渋谷はごみごみしていて面白い。こうした面白い街におけるゴミゴミの問題は、意識がキーとなることがぼんやりとわかってきた。

サッカー日本代表戦の後にはスタジアムからゴミを持ち帰るサポーターが、渋谷の街ではゴミをポイ捨てしている可能性だってある。ちょっとした意識の違いで行動だって変わりうる。
グリーンバードが掲げる「街を汚すことはカッコ悪いことだ。」が、
サポーターの中に意識としてある「スタジアムを汚すことはカッコ悪いことだ。」
みたいになっていけば、ゴミゴミは減っていくかもしれない。

面白い街ならではのゴミ問題について、これからも考えていきたいです。

 

 

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取材協力
NPOグリーンバード  http://www.greenbird.jp/
舞夢プロ http://www.maimupro.co.jp/ facebook
吉川一勝 Twitter

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