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渋谷新聞中国人ジャーナリスト誕生!異文化視点の日本的拉面をどうぞ!

外国人ジャーナリストが欲しい。

渋谷の粋な情報を、日本だけでなく世界にも発信していきたいという願いを持ち続け、各方面に外交人ジャーナリストを探してますと言い続けていたところ、素敵な協力者が現れてくれました。

こちらの2人。

右から、孫昱(そん)さんと付暢(ちょう)さん

日本の大学院で学生をしているお二人。
渋谷新聞の存在を知り連絡をくれました。
彼女たちは口をそろえてこう言ってくれました。

自分たちが体験した日本文化を、中華圏の人たちに知らせたい

 

彼女たちが「面白い」と感じることと、私たち日本人が「面白いでしょ」と思うことはきっと異なるはず。

そんな異文化視点の違いを、渋谷新聞の記事を通して少しでも発見できたら面白いと思う!

ということで、これから定期的に孫さんと暢さんによる渋谷新聞記事を掲載していくことにしていきます。
渋谷新聞では、これからも多様な国籍の外国人ジャーナリストの協力を募っておりますので、お気軽にご連絡ください。

それでは、お二人の初取材をどうぞ!
※実験的な試みとして、日本語と中国語を併記していきます。

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日本の美食と言えば、寿司を除くと、ほとんどの人が頭に思い浮かべるのは日本のラーメンではないでしょうか。ラーメン発祥の地が日本であると誤解している人も少なくありません。ラーメン発祥の地は中国であり、日本に流入したものですが、全てのものを精緻化する日本文化の中で、ラーメン文化も洗練されていきました。
味や食感が良いだけではなく、店の装飾、食べる相手の好みに合わせたオーダー用紙、丁寧な接客サービス、きめ細やかな心遣いのある日本のラーメンは今や日本の特徴となりました。それ故、日本のラーメンは日本人だけではなく海外から訪れる外国人からも人気があります。

如果要说日本有什么美食最具代表性,除了寿司以外大概绝大多数人都会想到日本的拉面,以至于让许多的人都误以为拉面是日本的,其实,拉面源自中国。不过在所有东西都被精致化的日本,拉面口感绝佳不说,单是古典的店铺装修、细致入微的菜单选择、以及温柔周到的服务便足以让它被日本地域化,甚至一度红到海外,被广大国际友人所喜爱。

中国人にとって、日本のラーメンといえばやはり豚骨ラーメン。
現在、中国で営業しているラーメン店舗のほとんどは豚骨ベースなので、中国では正統派ラーメン=豚骨スープというイメージが出来上がっているようです。だから日本に来たばかりで、塩ラーメン、醤油ラーメンや味噌ラーメンなどがあることを知った時は、ちょっとびっくりしました。

提到日本的拉面,中国人首先就会想到骨汤拉面。
因为现在中国的日本料理店中,几乎全是骨汤拉面,就给中国人留下一种正宗日本拉面就是骨汤拉面的印象。我刚来日本留学的时候,看到大街上的盐拉面,酱油拉面和味增拉面,也吃惊了一下,原来在日本有这么多种类的拉面啊。

 

本日は流行の発信地、渋谷で、中国人観光客の中にも大人気な豚骨ラーメンの代表、「一蘭」を食べながら、日本の伝統的な食文化を感じてみましょう。そして、一蘭の魅力を、一緒に体験してみましょう。
JR渋谷駅のハチ公口より、スクランブル交差点を渡り、SHIBUYA109-2に沿って原宿方面に徒歩3分…あっ、赤い看板を見つけました!
这次,我们就在流行发源地——涩谷来品尝一下非常有名的骨汤拉面—— 一蘭。这家店在中国游客中很有人气。让我们一边吃一边感受日本传统饮食文化的魅力,也顺便寻找一下这家店之所以受中国游客欢迎的原因吧。
  从JR车站的忠犬八公口出来,穿过路口的交叉人行横道,沿着涩谷109第2往原宿方向去的街上走大约3分钟的话,就能发现一个显眼的红色灯箱牌。

年中無休・24時間営業は、外国人観光客にとってはとても便利ですね。
这时你会发现楼梯上方的广告板上写着“全年无休,24小时营业”,对于外国人游客来说真是方便又贴心。

注文方法は、日本ではよく見かける自動券売機で食券を購入する形です。メニューの内容は至ってシンプルで「ラーメン」は一種類しかありません。残りのボタンは全てラーメンと合わせるものになります。例えば替玉、半熟たまご、ご飯、のり等々。
一蘭”的点餐方式,也是使用日本餐厅非常常见的自动发券机,相比于其他的拉面店,“一蘭”其实就只有一种面而已,其余的按钮全都是配料,比如加面、饭、半熟鸡蛋、海苔等等。

あれ?これは何でしょう?
空席案内板!
初めて見たのですごく気になりました。青い「空」マークがついているところは空席なので座る事ができます。従業員ともほとんど対面する事なく食事ができるシステムとなっていて、混雑している時もひと目で空席の位置が分かるので案内の時間を縮めることも出来ますね。

在入席之前,可以看到
空座位提示板。
这个真是十分有趣,在别的餐厅都没有见到过。其中蓝色信号灯显示的是空座位。据说这个提示板是为了尽量不和服务员面对面接触而设置的。另外在饭点人多的时候,一眼就可以看见哪里有空座位。也为食客节省了时间。真是要为一蘭人性化的设计点个赞。

 

日本では朝にラーメンを食べる習慣がないので、朝の時間帯だと比較的席は空いています。しかし、昼食や夕食時だと食べるのにはかなり並ぶ可能性もあります。
ちなみに、四川では朝ラーメンが普通のようですが、北京では朝ラーメンを食べることあまりありません。

日本人几乎都是把面作为正餐,中午或者晚上吃,有很多人甚至会搭配饭。所以,早上店里人并不多,有很多空位,中午和晚上很有可能是要排队的。
顺便一提,早上吃面在四川是很平常的事情,但在北京却不常见。

 

世界初の味集中カウンターが目に飛び込んできました!一蘭の公式サイトによると、この1つ1つ仕切られた席のコンセプトは、「本物の美味しさを見極める時には、味覚だけに集中する」というもの。中国人にとって、食事は「みんなで一緒に楽しく食べるもの」という考えが一般的なので、座席が1つ1つ仕切られ薄暗く、やや狭く感じる1人の空間は、新鮮に感じると思います。
走进餐厅,马上就能看到传说中世界首创的美事专享单间。从一蘭官网上的说明可以知道,这种完全独立单间的设计,目的是为了让食客在享受美食的过程中一心只专注在食物上。
对于中国人来说,美食是要大家一起享用的。这种光线微暗,座位一个一个分开,窄小的用餐环境,则给中国人带来一种别样的新鲜感。

席に座ると、もう一つ面白いものを発見しました。このオーダー用紙、実はラーメンを自分好みにカスタマイズできるシステムになっているんです。お客様の味覚に合わせ、味の濃さ、こってり度、ニンニクの量、ネギの種類、チャーシューの有無、秘伝のたれの量、麺のかたさを選ぶことができます。このような繊細な心のこもったサービスは、日本の「おもてなし」の文化と言えるのではないでしょうか。

就座后,马上又发现另一个有趣的东西——点餐用纸。食客在纸上根据自己的喜好选择汤底的浓度、大蒜的量、葱的种类、叉烧肉的多少秘制酱料的量和面的软硬度等等。这种细致入微的服务恰恰体现了日本的omotenashi,即待人接物的文化。

中国にあるラーメン屋では、自分好みにラーメンをアレンジすることはあまりできないので、この一蘭のオーダー用紙のシステムは、学ぶべき点がたくさんあると感じました。

而中国的日本料理店总是按照定好的菜单上菜。
从一蘭点餐用纸的服务中,我们是不是能学到些什么呢。

四川出身のちょうさんは辛さ5倍、北京出身のそんさんは辛さ2分の1で注文しました。
辣酱选择方面,来自四川的付畅点了五倍辣,北京的孙昱则选了二分之一的量。

 

オーダー用紙を書き、テーブルの上の赤いボタンを押すと、注文完了です!

填好点餐用纸,按下桌子上的红色按钮,点单就完成了。


セルフ給水機とカップ。
每个座位上配有这么一个接水器和杯子。

 

 

これが一蘭ラーメン!おいしそ~中央の赤い部分が秘伝のたれです。さっそく食べてみましょう。うん、想像以上に美味しい!細い麺は歯ごたえがあって、スープもとても美味しいです。

拉面终于上桌了!看起来十分美味,中间红色的一团就是秘制酱料,赶紧来尝一尝。嗯!感觉比国内的骨汤拉面好吃。拉面很有嚼劲,关键是骨汤很浓厚。喜欢鸡蛋的朋友也可以加个溏心蛋。


日本のラーメンは、スープを作るためにかなりの時間をかけていると思います。豚骨の味が完全にスープに溶け込んで、少なくとも数時間、長い時は一日以上煮込む場合もあるようです。その分、中国のラーメンのスープより、味が濃くなるので、薄味が好きな人にとっては少々しょっぱく感じるかもしれません。
听说日本的许多拉面店会花费好几个小时甚至一天的时间熬汤,将骨髓完完全全地融入汤水中,所以相比于中国拉面的清汤,日本拉面的精华都在拉面汤里,所以汤汁非常的浓厚。不过对于口味偏淡的人来说,可能会觉得稍微有点咸。

 

すぐに完食しました。もっと麺が食べたい?大丈夫。博多ラーメンには替玉という追加注文のシステムがあるんです。

味道真是棒,一大腕拉面很快就吃完了。要是觉得没饱的话还可以加面。这是博多拉面特有的文化。
(博多拉面:博多拉面是日本福冈县福冈市(古名博多)制作的拉面。特征是猪骨汤和细面。一蘭的种类就是博多拉面)


実はお箸が入っていた袋の裏が追加オーダーの用紙になっているんです。ペンで記入し、その分のお金を準備して、卓上のボタンを押すと、わざわざ店員さんに声をかけずに追加注文することができるシステムです。これならたくさん食べたい女性にとってもいいですよね。でも、なぜ日本の女性は、少食にこだわるのでしょうか(笑)

纸质的筷子套背面有加面的量,准备好现金,按下桌子上的红色按钮,不用叫店员就可以加面了。这种不发出声音的点餐方式从日本人的角度来讲,是考虑到食量大的女性,使这样的女性食客即使吃的很多也不会感到不好意思。不过话说回来,为什么日本女性对吃的量的多少这么在意呢?


この一滴が最高の喜びです。
きっと「世の中において、美食と愛情の期待には決して背いてはならない」 このような意味なのかなぁと思いました。もしあなたがラーメンを全部食べて、スープも全て飲み干すことができたら、器の底に書かれたこのメッセージを見ることができます。でも、薄味が好きな人はスープを全部飲み干すのはなかなか難しいかもしれません。
吃到一滴不剩,就是最高的喜悦。
所谓“唯美食和爱情不可辜负”,大概就是这个道理吧。如果你不仅吃完了拉面,并且把汤喝的一滴不剩,那么你就会看到印在碗底的这句话,不过喝完的人并不多。

中国人は一蘭のようなお店をどのように感じるのでしょうか。
若者たちに聞いてみましょう。
WECHAT(日本でいうLINEのようなもの)で、一蘭の食レポをアップしたところ、たくさんの友達がコメントをくれました。

那么中国人看到一蘭这样的店,会有怎样的感觉呢。
让我们来听听中国年轻人的感受。
在微信上,更新了这次去一蘭的图片。国内的朋友们看到后写了下面这些留言。

「もっと紹介して、今度行ったとき食べてみたい!」
「私は渋谷の七志ラーメンが好きです。」
「美味しそう!行ってみたい!」
「食べた後毎回お腹がゆるくなるけど、日本に行ったら絶対一蘭が食べたい」
「行きたいです、連れてって!」
「店内のデザインが独特だね、1人1人仕切られた空間は見たことない。」
「伝統的な日本ラーメンですね、空席案内板はいいと思う!」
「行きたい!行きたい!」

……
みんなのコメントを見ると、やっぱり日本のラーメンには関心が高いようです。
从反馈看来,果然大家对日本的拉面很有兴趣。要是各位来日本旅游的话,请一定要来一蘭品尝下正宗的骨汤拉面。

中華料理は、常に料理の材料と味を重視します。日本料理は、材料と味を重んじるだけでなく、細かい事柄も重んじます。
中華料理は<味>が人に記憶されやすく、日本料理が人に記憶されやすいのは<体験>です。あなたが今度渋谷に来たら、是非一蘭でラーメンを食べて、このような繊細な美食体験をしてみてください。きっとあなたの記憶に残ることでしょう。
中华料理向来比较讲究内涵(菜的味道),而日本料理却是既讲究内涵,更讲究形式。
中国料理让人记住味道,而日本料理让人记住的,却是体验。所以下次来涩谷时,别忘记去店里点上一碗,相信这种细节之美的用餐体验一定会深深地印在了你的脑海中。

 

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一蘭 渋谷店
住所:東京都渋谷区神南1-22-7 岩本ビルB1F
電話:03-3463-3667
営業時間:24時間 年中無休
http://www.ichiran.co.jp/html/kt_shibuya.html

 

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