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狙うはBリーグ初代王者!バスケの聖地渋谷に誕生したプロバスケチームとは?

yoyogi2バスケの聖地”渋谷”

バスケ経験者に、日本におけるバスケの聖地は渋谷か?と聞くと、「確かに」と答えが返ってくる。

その理由として、代々木第二体育館の存在が大きい。

yoyogi21964年東京オリンピック開催にあたり、バスケットボール競技専用体育館として建設されたのが、この代々木第二体育館。

1971年からは、高校バスケの全国大会”ウィンターカップ”が開催される場所となったため、「目指せ!代々木第二!」と、高校籠球児の憧れの舞台となったことで、バスケの聖地=代々木第二体育館と呼ばれるようになった。

その後、1996年からウィンターカップの開催地は東京体育館となったわけだが、
DSC05733東京体育館の所在地も同じく渋谷。

人気バスケ漫画『黒子のバスケ』で、主人公たちが熱い戦いを繰り広げた場所として東京体育館が舞台として描かれており、アニメ・漫画ファンにとっての聖地にもなっている。

余談だが、1996年に連載終了した『スラムダンク』は夏のインターハイの物語であり、もし続きがあったとしたら東京体育館が舞台として登場していたかもしれない。

バスケ以外の代表的なスポーツの聖地と言えば、

野球=甲子園球場、サッカー=国立競技場、ラグビー=花園ラグビー場

こう並べてみると、聖地とは全て高校全国大会の開催地(および決勝の地)を指している。

バスケの聖地は、代々木第二体育館や東京体育館。

しかしバスケの聖地が渋谷である、という言い方がなされるところは、他のスポーツの聖地とは少し違った渋谷なりの理由がありそうだ。

例えば、国立競技場が新宿区にあるからといって、サッカーの聖地=新宿とはならないからだ。

渋谷新聞的見解では、

・2004年にバスケの神様マイケル・ジョーダンが渋谷区に『ジョーダンコート』を寄贈し、実際に本人も訪れた。
・2011年に渋谷センター街が『バスケットボールストリート』に名称変更された。
IMG_5402こうした形に残る「渋谷とバスケ」のトピックスが定期的に起こっていたことで、バスケの聖地=渋谷というイメージにつながっていったのだろうと考える。

そして、2016年。渋谷にまた新たなバスケのトピックスが。

渋谷をホームタウンとしたBリーグチームが誕生したのだ。

まずは、バスケットボールプロリーグ”Bリーグ”について説明をしておくと、

B.LEAGUE(Bリーグ、ビー・リーグ)は公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグおよび一般社団法人ジャパン・バスケットボールリーグが運営する、日本の男子バスケットボールリーグの総称である。初年度(最初のシーズン)は2016年9月22日に始まる予定である。(Wikipediaより引用)

今まで、日本には2つのプロリーグ(NBL、bjリーグ)が存在していたのだが、2016年の秋から統合され、日本のクラブチームナンバー1を決定する”Bリーグ”が誕生、これは男子バスケ界にとっての大きなムーブメントだ。

Bリーグは、JリーグのJ1、J2、J3といったように、成績によってB1、B2、B3にリーグが分かれている。
開幕時点でトップリーグであるB1にランクされるチームは全国で18チームのみ。

そのB1リーグに、誕生したのが、
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SRSLOGO
サンロッカーズ渋谷

正式名称は、”日立サンロッカーズ東京・渋谷”(HITACHI SUNROCKERS TOKYO-SHIBUYA)

サンロッカーズ渋谷はどんなチームか?

サンロッカーズ渋谷は、NBL(NATIONAL BASKETBALL LEAGUE)所属のプロバスケチーム”日立サンロッカーズ東京”が、今回のBリーグ発足に伴い、本拠地を広域「東京」から「渋谷」に変更したクラブチーム。

全日本実業団選手権大会においては6度の優勝経験を持つ、強豪クラブだ。

昨年2015年には、高校、大学、社会人バスケ、NBLの上位チームで争われる第90回天皇杯・全日本総合バスケットボール選手権大会(オールジャパン2015)において、
ten見事優勝。

Bリーグでの活躍が大いに期待できるチームだ。
チームメンバーの中には3人の日本代表選手が在籍しており、サンロッカーズにおいてキャプテンを務めている
takeuchi (1)竹内譲次選手。

207cmの長身であり、高校時代から双子の兄とともにツインタワーとして脚光を浴び、日本男子バスケ界黄金世代の一つ「竹内世代」といわれる一時代を作った人物。洛南高等学校時代、竹内兄弟は2002年のウィンターカップで優勝しており、バスケの聖地渋谷に伝説を作った人物でもある。
(2015-2016年所属 契約更改交渉中6/8 現在)

そして、竹内選手とともにチームを引っ張る”コ・キャプテン”を務めている
hirose (2)広瀬健太選手。

ディフェンスを物ともせずコートを縦横無尽に突き進むアグレッシブなプレースタイルが持ち味。
JBL(現在のNBL) 2008-09ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得、オールジャパン2015ではベスト5に選出された。

そして、もう一人
160504HITACHI_0744満原優樹選手。

198cmの高身長ながらオールラウンドなプレイが最大の魅力。
バスケの名門能代工業高校時代インターハイ全国優勝を成し遂げ、U-18日本代表に選ばれた。
東海大学時代に最年少で日本代表に選出されるなど次世代を背負って立つ注目の選手。
(2015-2016年所属 契約更改交渉中6/8 現在)

他にも、2011年延岡学園の高校バスケ三冠(インターハイ、国体、ウィンターカップ)達成の立役者、
160504HITACHI_0369ベンドラメ礼生(Leo)選手。

と、ベテランから若手までスター選手揃いだ。

お世辞ではなく、
サンロッカーズ渋谷、強い。

次に気になることは、
そんな期待が高まるサンロッカーズ渋谷の熱戦を観戦できる場所はいったいどこなのか?
バスケの聖地渋谷が有する”代々木第二体育館”か、それとも”東京体育館”か?

サンロッカーズ渋谷のホームアリーナは?

サンロッカーズ渋谷のホームアリーナ決定の記者会見が先日行われた。

記者会見会場は渋谷のとある場所、
IMG_5375なぜか青山学院大学。

先ほど紹介した広瀬選手の母校であり、何かつながりがるのだろうか。

記者会見冒頭、
IMG_5297
IMG_5225サンロッカーズ渋谷、ホームアリーナはここ青山学院です。

国道246沿いの青山学院内にある、こちら
IMG_5381aogaku_590青山学院記念館。(なんと大学の体育館)

各種スポーツトップリーグにおいて、大学の体育館をホームアリーナとして使用する試みは初めてとのこと。

株式会社日立サンロッカーズの社長、岡氏に今回の背景を聞いたところ、
IMG_5353「Bリーグ1部に入るためのクラブ側の条件の一つに5000人規模の体育館をホームアリーナーとして設定するというものがありました。代々木第二や東京体育館も含め探していたところ青山学院との連携にこぎつけました。」

ホームアリーナとは、自チームの年間総試合数の大半を開催できることも条件となっているため、多くのスポーツや興業、市民への開放を求められる代々木第二体育館や東京体育館とは折り合いがつかなかったとのこと。

聞けば、渋谷にこだわらなければ多くのホームアリーナ選択肢があったという。
では、なぜ渋谷にこだわったのか?

「渋谷には代々木第二体育館があり、バスケットボールストリートがあり、日本のバスケットボールの新時代を迎えるにあたり、地域活動拠点として理想的な場所が”バスケの聖地渋谷”だと思い、諦めませんでした。」

一方で、最終的に青山学院体育館がホームアリーナになったということはメリットも大きい。
青山学院でのホームゲーム数は年間30試合中24試合と多く、渋谷駅からのアクセスも徒歩圏内。
地域にスポーツチームが根付いていくために、学生や近隣住民、近場で働く人々とのつながりはとても大事であり、観に来てもらいやすい環境であると言える。
また、スポーツ強豪校であり渋谷の街との取組も活発な青山学院とのシナジーにも期待できる。

記者会見には、大学在籍中、第59回全日本学生バスケットボール選手権大会においてキャプテンとして青山学院を優勝に導いた広瀬選手も登場し、

「青学卒業後、8年後にまた記念館でバスケットができるのは嬉しい気持ちでいっぱい。渋谷区といえばサンロッカーズ、渋谷区のスポーツといえばバスケットボールと言われるように子供たちに夢を与えられるような熱く感動できる試合をしたい」

と意気込んでいた。

記者会見後、Bリーグでの目標順位を聞いたところ、
IMG_5361”優勝”の2文字を掲げてくれた。

サンロッカーズ渋谷は、Bリーグ初代王者を狙っている。

もちろん、他のチームも同じ目標を掲げていることは間違いないだろうが、
バスケの聖地渋谷のチームが優勝を目標宣言したことに渋谷新聞は少し気持ちが熱くなった。

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記事冒頭でも触れたが、スポーツの聖地は高校全国大会の開催地を指している。

代々木第二体育館や東京体育館といった聖地から生まれてきたものは、スポーツの熱いドラマだ。

一方、渋谷がバスケの聖地であるとして、その聖地から何が生まれるかを考えてみると、スポーツの熱いドラマとイコールでは無いような気がする。

バスケの聖地渋谷からは、バスケに関連した様々な文化が生まれる、そんな気がする。

例えば、ストリートバスケと渋谷との相性は非常に高い。
yoyogipark代々木公園内のバスケットコートは、ストリートバスケ象徴の地である。

ストリートバスケは、ファッションや音楽といった文化とつながりやすく、ストリートファッションやライブハウス・クラブを有する渋谷との相性はバッチリだ。

渋谷発のバスケ・音楽・ファッションの新しいコンテンツが生まれる可能性も高い。

また、渋谷のバスケットボールストリートの突き当りには、都内屈指のバスケグッズ専門店があり、
繧オ繝ウ繝ュ繝・き繝シ繧ケ繧・DSC05717ジョーダン、コービー、アイバーソンといった有名選手も来訪し、渋谷のバスケ情報発信拠点にもなっている。

商店街とプロバスケ選手らが手を組めば、街中ストリートバスケといったイベントが生まれ、バスケ人口の底上げにもつながるかもしれない。

今回、Bリーグ発足に伴いサンロッカーズ渋谷が誕生し、ホームアリーナが青山学院になったことは、こうした渋谷におけるバスケ関連文化が生み出される大きなきっかけになる出来事なのかもしれない。

と、そんな期待はありつつも、まずはサンロッカーズ渋谷には多くの勝利を期待したい。

サンロッカーズ渋谷の岡氏曰く、
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「バスケは野球などの屋外スポーツと違って、選手との距離が近く、目の前で2メートル近い選手が走り回り、ぶつかり合う、いわば格闘技。そんなド迫力の試合が青学で見ることが可能です。是非一度観に来てください!」

渋谷新聞的には、会社帰りにビールを片手にサンロッカーズガールズを眺めながら、地域とスポーツについて思いを巡らせる目的での来訪も、ひとつのきっかけとして良いのでは、と思っている。

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<取材協力>
日立サンロッカーズ東京・渋谷
http://www.hitachi.co.jp/sports/sunrockers/

青山学院大学

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